*人工授精の治療メカニズムから、期待を持っていました。

5回チャレンジしましたが期待が大きかっただけに成功しなかったショックが大きく、回数を重ねるたびにストレスが募っていきました。

また、ホルモン注射などで身体のリズムも崩れていくのがわかりました。

基礎体温や自分の感覚から人工授精をするタイミングがずれているように感じていたのですが、その病院はとにかく「ホルモン剤で排卵のタイミングを合わせる」という方針で、不信感を抱きました2つ目の「人工授精の壁」は、人工授精の妊娠率がおしなべて低いということです。

人工授精1回あたりの妊娠率は、5-8%程度で、全国的に見てもどこも低いという印象を持っています。

たとえば、軽度の精子無力症や乏精子症、あるいは女性側の頚管粘液不全などのケースに人工授精をおこなえば、理論的にはもっと妊娠に至るはずなのですが、現実にはこうした症例においても人工授精の妊娠率は高くありません。

次のメールは、36歳、不妊治療歴1年2か月、機能性不妊(原因不明不妊)と診断された方の悩みです。

*生理もだいたい28日周期と順調で、排卵も自然にあります。

精子もとくに問題はなく、トータルで、タイミング法を6回、人工授精を4回しましたがうまくいきませんでした。

あと2回人工授精をやってみて妊娠しなければ、体外受精をと医師に言われています。

費用のこともあるので、何回もチャレンジするというわけにはいかないことだと思っていますが、やはり赤ちゃんは欲しいので、複雑な心境です。

費用と確率を考えると,当事者としてはベジママ販売店で済ました方が賢いのではないかと悩んだり、いろいろと切実な悩みです。

でも一度だったら…と思っています。

あと、診察を待つのに妊婦さんと同じ空間にいるのは辛いです。

環境が整っているところはなかなかないです。

私はかねがね人工授精に新しいブレイク·スルー(突破口)が登場すれば、不妊治療という医療が劇的に様変わりするのではないかと思っています。

そして人工授精にエントリーするにあたって注意しておかなければいけないことは、人工授精の段階で、薬剤の投与、とりわけhCGの注射には注意が必要だということです。

最近になって,「hCGによる卵の質の低下」ということが問題視されるようになってきています。

人工授精の妊娠率が低いがゆえに、何回も人工授精をくり返すことにより、結果としてhCGの使用量が増えてしまうという悪循環になりやすいのです。

多くの不妊治療のドクターの意見や、私の印象としても、人工授精で妊娠される方は、最初の3回までの人工授精で妊娠してしまうという傾向がみられます。

ですから人工授精をおこなう方は、どのような方法で、何回をめどにおこなうのか、どのような薬や注射をどれだけ使用するのか、医師の説明をきちんと受け、さらに、患者側の希望を医療機関側に明確に伝えておくことがとてもたいせつです。

また、人工授精においても、医療機関によってその方法に著しいばらつきがみられます。

さすがに、なにも手を加えない精液をそのまま注入するという方法は減ってきてはいますが、なくなったわけではありません。

また卵胞チェックだけをおこない、排卵のタイミングを予想して,パーコール法やスイムアップ法で調整した精液を注入しても妊娠率は低いという印象を私は持っています。

これまでにいろいろな医療機関で人工授精を受けられた数多くの患者さんと接してきた私の印象からいうと、卵胞チェックの後にGnRHアゴニスト(商品名スプレキュア、ナサニールなど)を用いてフレアアップ現象による排卵誘発を期待し、その後に人工授精をおこなうという方法が、現在のところ最も良好な成績を得ているようです。

GnRHアゴニストは長期期間連続使用すると、排卵を抑制してしまいますが、排卵前にごく短期間使用すると逆に強く排卵をうながすという性質があり、その方法を利用した排卵誘発が少しずつ増えてきています。

この方法を使用するのは、先ほど述べた「hCGによる卵の質の低下」を避ける意味もあります。

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